LOVE&BOOTS blog

なんだろう、緊張している。
私は撮影前に緊張するのですが(当たり前か)、なんかいつもと違う緊張なんですよね。
準備をしていない時って緊張するじゃないですか、今回わりと準備万端の方なんですよね。
やること全部やっちゃいました。でも緊張している。
不思議な緊張です。

今回の脚本は構想の段階からCapeさんという日本人の脚本担当さんがいらっしゃって、彼と何十回もメールのやり取りをしながら脚本を完成させたという経緯(イキサツ)があるのですが、一番最初の数行のメールの段階ですでに公園のシーンというのがありました。
ということは当然ロケなわけで、技術スタッフの人たちは「外ロケ」なんて言いますけど、つまり外ロケの恐怖は天気なんですよね。
これは本当に恐い。

映画やドラマの場合は予報会社と港区の何々町レベルまで絞って予報出してもらったりするのですが、今回私が頼りにしたのは[晴れの特異日]。
よく森田さんとかが言ってますよね、なんだか知らないけど例年晴れちゃう日。
それが5月は21日だったわけです。

不思議ですよね。
この迷信のような言い伝え、先々週区役所に撮影申請を出した時は雨の予報でした。
でも明日晴れなのです。
ありがとう森田さん!
(森田さんに言っていいのか分からないけど!)

ってことは心配事無いじゃないですか!
でもね、緊張してるんです。なんでだろう。

私、撮影を終えた後必ず[撮影後記]っていうのを書くんです。未来の自分へ。
上手くいった時もあるしそうでなかった時も正直に書き残します。
でもだいたい共通する事は「準備ちゃんとしろよ自分」です。
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この共通する反省点は何年も前から気づいていました。
でも、分かっていても準備がいつもおろそかだった!
なぜ?
それは自分で書いた企画だったからなのかなと、少し思っています。

今回はCapeさんが書いた脚本で、私はバトンタッチを受ける形で走らなければいけない。
つまり走る理由がそこに存在しました。
人の想いを映像化するというのは何か不思議なエネルギーの受け渡しがあるのかもしれません。
じゃなければ想い半ばで人に託されたプロジェクトというのは世界中で止まっている事になります。
動いてますよね。

むしろ馬力を増すのだと思う。
走れメロスは単独マラソンなら成立しないですよね。
やっぱり人とすすめる仕事って馬力を増幅するんだと思います。

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ウォッカのソーダ割りにピンクグレープフルーツを足したヤツが5杯目になりました。
やばい!緊張が酒へと転嫁している!
これやばいですね、明日撮影なのに!6時半起きなのに!

何を書きたかったかって言うと、心地よい緊張っていいんじゃないかなっ!てこと。

もう眠る事にします。
おやすみなさい。













コンテを描き終わりました。
5月21日撮影分のLOVE&smallの5です。
私はいつもウォッカを飲みながらコンテを描くので、今ものすごくいい気持ちです。
でも描き上がってみると13ページ、ちょっと多い。
いえいえ、13ページある脚本の右側にコンテ描き加えたので13ページになるのは分かってたのですがそれにしてもちょっと多いですね。
カット数が71カットあるので、1日で撮る分量だとヘビーです。
よーいスタートっていう掛け声を71回繰り返さないといけない、しかもNG無いとしてです。
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映像を作る時によく言われることのひとつとして「削ろう」という言葉があります。
ホントつらい言葉です。
ここまで作っておいてどこかをバッサリ捨てなければいけない。残酷ですよね。

漫画や小説もそうだと思いますが、一度作ったものを削るのはすごく難しいです。
だって何度も頭の中で物語を再生して育ててきたのに、そこからまた間引くなんて。
でも、撮影という1日の物理的な行為の中に押し込めたとすると、絶対撮りきれない。
この撮影は朝9時からやるのですが、多分みなさんは驚かれるでしょう、朝から撮るのか!って。
そう、皆さんがそろそろ駅に向かって一週間が始まる月曜日の朝、私はこんなものを撮っているのです。
おかしくないですか?おかしいですよね。おかしいのかな?どっちだろう。

でも朝9時から始めて夕方皆さんが仕事終えて豊田屋とかで一杯目のビールを注文する時、まだこのコンテ撮り終えてないんですよね。
まだ撮ってるのか!
やっぱ多いでしょ(急に現実感出てきた)!
多い、なら削りましょう。
削れない。
削れない?なぜ。
これで完成形なので削れません。
削るのがプロ。
はい、わかりました、削ります。
えーっと、やっぱ削れません。
何かそんな感じ。
国立競技場が予算縮小で小型化したときのイメージ図みたいなあんな感じになっちゃいます。
どうすればいいの?
寝よう。

寝て起きたら明日は日暮里のトマトです。
トマトは大好き。
布だらけなので。


Love&small vol.5「学校篇」脚本が、Capeさんとディスカッションをしながら完成に近づいています。
普通の女の子と小っちゃい男の子が幼なじみっていう設定です。
そろそろ同時進行で撮影準備もしなければいけないので、衣装をどうするかCapeさんに聞いてみました。
女子生徒の制服ってホント色々ありますからね、ここは脚本家の意見を聞かないと…

返事がものすごい速さで届きました!そして分量!

・主人公の女の子は白いハイソックス、友達が紺のソックス。

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なるほど、そっちですね。
主人公は清楚系です。物静かな感じ。
私が考えると逆になっちゃいます。
こういうところ、面白いですね。
私はいつも王道でやってるつもりでも全然王道じゃなくって、好みというのはホント千差万別です。
作るということは変化するということとセットですから、それを自動的に反映してくれる「誰かが書いた脚本を撮ろうシステム」って実はすごく意味があることかもしれません。
黒澤明さんも脚本は複数人で泊まり込みで書きますよね。
やっぱり物を作る「システムと環境」って大事っすね!

で、驚いたのがCapeさんの次の指定。

・サンダル

え?
あ、はい。

ん?サンダルってこれですか?
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「そこは上履きだろ!」って思う方もいらっしゃるかもしれません。
私も普通に考えてたら上履きにしちゃいますね。
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いけない、いけない!
思い込みを捨てないとダメです。
学校=イコール上履きでしょっていう考えは危険です。
共同作業だと自分では考えつかない設定がびゅんびゅん飛んできます。
実は先日いただいた一般の方のメールが「コビトを踏まないで」だったのです。

えええぇぇぇぇぇ~~~~っっっっ?!!!!
もう、私イスから崩れ落ちました。
決まりとか王道なんてないんですね。

で、このスリッパ、(そう、英語の記事ではスリッパというタイトルで書いたのですが、実はこの履物の名前が良く分からないので) 早速調べたんですけど、情報が少ない…。
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実際に使われていたスリッパを手に入れることは難しそう。

調べて行くと、全体の数パーセントの学校、高校を中心として使われていたことが分かります。
そして新品はと言うと、いくつかの履物専門工場に行きつくのですが、残念なことに

広島化成 ヘルシープラスーパー 生産中止のお知らせ

あちゃー。
少子化の影響があっちこっちに及んでおります。

どうしよう!
スリッパが手に入らない。



Love&small vol.5, the script “Occurrence in School” is about to be completed through discussions with Cape.
Are there school uniforms in your country?
In Japan, there are many types of school uniforms especially for girls and it affects the mood of the story.
This time, we wanted Cape to decide the uniform, so we sent an e-mail about it.
The response was quick, but, wow! It was so detailed!
Especially, slippers were the most difficult.
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In Japan, when we go inside the school building, we change outdoor shoes to indoor shoes at the place called “getabako,” meaning a shoe cupboard.
This is an important place for the students to put in a love letter or put in a frog, but the indoor shoes we usually put on is “uwabaki,” something looks like this.
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Are there schools wearing slippers?
What should we do?

脚本を考えるのってつくづく面白いなと思う。

私は普段から映像の仕事をしているのですが、「脚本」という言葉とは少し距離がある仕事でした。
どちらかというと「コンテ」という言葉のほうが関わりが強くて、普段から
「コンテ描けませんでした、すみませんでした!」
とか
「コンテ通りに撮りましょう、それが一番の近道だと思います(キリっ)」
とか、
「カツラギさんコンテ出来ました?美術発注今日が限界なんでラフでいいから送って下さい(怒)」
みたいな、とにかく全ての根源にはコンテがあるという世界でした。

おそらく映画業界やドラマ班ではこれが全部「脚本」に入れ替わるのでしょうね。
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なので自分の中では脚本を書くのも読むのも慣れてなくて、未だにその作法がよく分からない所があります。

でも、面白いですね。
脚本ってホント面白い。
今、LOVE&small vol.5をCapeさんという作者の方と打ち合わせているのですが、1行変えるだけで物語の風合いがガラッと変わるんです。
この面白さを知らずに私は死んで行く所でした。

今は4.5.6.7を同時に進めているので、1本のストーリーの調子が悪いとものすごく目立つんです。
(っていうか4はもう撮っちゃったのでアレですけど)
つまり良いものを作るには没頭しすぎない(客観性を保つ)ってこと、そのためには沢山産む事かなって思うんですよね。
昔、日本では7人とか10人兄妹っていたじゃないですか、あの頃の方が実は1人1人を正確に見極めていたんじゃないかと思うのです。
何しろ1人に掛かりっきりになれないので。

つまり良いものを作るには没頭しないこと。
そして根本の構造に興味を持つ事かなって、思ったのです。

Here are the notes about Love&small now on progress.
I receive many comments about it recently, so I thought it’d be better to tell the progress of L&S work precisely.

http://www.love-boots.com/videols04eng.htm
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On vol.5 & 6, people who have bought “The right to create a scenario” and “ The right to appear in Love&small” are joining. We are contacting both of them and working on the plot together.

What I want to do someday is to make a scenario with many people through a free discussion. It means, everyone knows the story before we shoot a movie.


現在進行中のLove&smallについてまとめました。
みなさんから色々な意見を頂いてなるほどーと思いながら、
こちらの進行状態も正確にお伝えしようと思ったからです。

小さかったらこちらのページを見てくださいね。
http://www.love-boots.com/videols04.htm

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vol.5とvol.6に「脚本を書く権利」「出演する権利」を購入してくれた人が参加しています。どちらも連絡を取りながら現在プロットを制作しています。

vol.7以降で一度やってみたいなと思うのは、みんなで自由にディスカッションしながら脚本を作るという作業です。つまり、撮影前にストーリーは全部わかっている上で制作に入るというやり方ですね。

今年は3本か4本くらい作れたらいいなと思っています。


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